詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1414 『衆院決算委で岸田VS野田』

2024/06/24

  自民党の裏金事件を受けた政治資金規正法改正が最重要課題だった通常国会は、6月23日に閉会となりました。今国会中に私は、衆院財務金融委員会で3回、予算委員会で2回、16年ぶりに開催された政治倫理審査会で1回、質疑に立たせていただきました。そして、与野党の攻防が激しくなった先週は、衆院決算行政監視委員会で岸田総理に1問1答形式の論戦を挑みました。


  テーマは「政治とカネ」。議場には、松野前官房長官、萩生田前政調会長、高木前国対委員長、下村会長代理など裏金事件で処分された安倍派幹部の姿がありました。安倍派「5人衆」の西村前経産大臣、裏金事件で逮捕された池田佳隆議員、汚職事件で逮捕された秋本真利議員も委員に名を連ねていました。政治とカネを巡る不祥事を総決算する舞台として、格好の場でした。


  まずは、この日も自民党の法案提出の遅れが国会審議を妨げたこと、中身が小粒過ぎたのは問題を矮小化しようとする総理の意図があったことなど、手厳しく指摘しました。また、なぜ私が、岸田総理の政治資金パーティー開催を繰り返し取り上げてきたのかを、改めて質しました。が、よく理解していないようでしたので、丁寧に説明しました。


  総理は「政治は特別なものだという特権意識があったとするならば、その特権意識を是正し」と、述べたことがあります。私は、「時の最高権力者であるにもかかわらず、その特権にあぐらをかいているのが、総理大臣の政治資金パーティーだ」と、断じました。時の最高権力者にパー券購入を求められたら、断れない法人・団体がほとんどではないでしょうか。1回当たりの開催で3500万円も売り上げるパーティーを年7回も開くような人が、火の玉になって政治改革の先頭に立てるはずがありません。


  既に、総理在任中はパーティーを開かないと私と約束していますが、パーティーを開いた任意団体から寄付をもらうような「脱法パーティー」もやめるよう注意しました。「疑義を持たれるような会合は開かない」と、答弁されました。


  最後に、議論のプロセスで最大野党の立憲民主党との党首会談を開かなかったことを詰問しました。30年前の政治改革関連法の時は、当時の細川総理と自民党の河野総裁が6時間の協議の末、合意しました。政治資金規正法や公職選挙法は当面のライバルと向き合い、一致点を見出すのが基本です。不祥事を起こした党と同じ穴のムジナだけで強行的に採決するのは邪道です。中身はざる法でプロセスは邪道。絶対に前例にしてはなりません。国民に信を問うべきです。


  

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