かわら版 No.1411 『知事選2連勝をめざす』
2024/06/035月26日に投開票された静岡県知事選。立憲民主と国民民主が推薦した鈴木康友・前浜松市長が、自民推薦の元副知事に競り勝ちました。立憲にとっては4月の衆院3補選に続く勝利であり、党勢拡大の弾みがつきます。
選挙期間中、私は3回応援に行きました。「与野党対決」の構図だったこともありますが、鈴木候補は盟友中の盟友、「マブダチ」だったからです。松下政経塾の同期生として5年間政治のあるべき姿を学び、寮で寝食を共にしました。私の結婚式の司会は鈴木君、彼の結婚式では私が友人代表でスピーチしました。
1996年10月20日、私が全国一の僅差(105票差)で落選が決まった晩、わが家で2人でコップ酒をあおりました。無言で黙々と1升瓶を空にしました。お祝い用に準備していた「久保田万寿」でしたが、水の如く味もせず酔いもしませんでした。
一睡もせず翌朝午前6時、ご支援の御礼と敗戦のお詫びのためJR津田沼駅北口に立ちました。38年間続けている駅頭活動ですが、最も辛くて立ちたくなかったのはこの時です。鈴木康友は一緒に頭を下げ続けてくれました。酒臭い息を吐きながら…。
市長在任中に「ワールドメイヤー」(世界一の市長)にノミネートされたほど、仕事のできる男です。そして、困っている人を見捨てることができない情に厚い好漢です。名知事になると確信しています。
静岡県知事選勝利の余韻に浸る間もなく、5月27日、蓮舫参院議員が東京都知事選挙に出馬すると表明しました。都知事選は6月20日告示、7月7日投開票です。立候補予定者は約20人だそうですが、現職の小池百合子知事との事実上の一騎討ちになるでしょう。
小池さんは8年前、伏魔殿自民党と闘うと宣言し知事選に挑戦しました。ところが、昨年12月、自民の前衆院議員と共に公職選挙法違反で起訴された前区長の辞職に伴う江東区長選挙で、自・公の推薦候補に相乗りして当選させました。今年1月の八王子市長選でも、自・公推薦候補を応援し、裏金事件で窮地に陥っていた地元の萩生田光一衆院議員を助けました。
自民に恩を売ることは、3期めの小池都政実現のための布石だったのでしょう。しかし、それは「政治とカネ」の不祥事が続く懲りない自民党の延命に手を貸すことです。だから、蓮舫さんは「反自民、非小池」を掲げて立ち上がったのでしょう。
蓮舫さんが参院東京選挙区で初当選したのは2004年。以来20年間、同志中の同志として苦楽を共にしてきました。一見すると華やかなイメージですが、実は地道にコツコツと勉強する努力家です。
分厚い予算書を彼女ほど読み込んでいる政治家はいないでしょう。110兆超の国家予算の隅々まで把握できる彼女なら、約8兆円の東京都予算の全容を知るのに時間を要しないでしょう。何を削り何を実現すべきか、次々と打ち出していくと思います。私の妹分です。全力で応援します。