かわら版 No.1408 『皇族数の確保にむけて』
2024/05/13春の園遊会が4月23日、赤坂御苑で開催され各界の功労者ら約1400人が出席しました。天皇、皇后両陛下のほか、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が参列され、両陛下の長女、敬宮愛子さまも園遊会にデビューされました。
小雨がそぼ降る中でお車を降りられた愛子さまは、傘もささずに小走りで天幕まで駆け込まれました。他の皇族方は宮内庁職員が用意した傘を差して、悠然と移動されていましたので、愛子さまの若さ溢れる軽快なフットワークは一際目を引きました。
躍動する初々しいお姿も鮮烈でしたが、雨が止み出席者とのご懇談が始まると、愛子さまは園遊会初参列とは思えない落ち着いた堂々感を醸し出されました。ご卒業やご就職への祝福などの温かい言葉をたくさん受け、終始穏やかな笑顔で応待されていました。
この日参列された皇族方は12人。私も総理経験者として毎回お招きいただいていますが、改めて皇族数の減少に強い危機感を覚えました。愛子さまや佳子さまのような未婚の皇族女子は5人。皇室典範は皇族女子は結婚すると皇籍を離れると定めていますので、手をこまねいていれば皇族数は忽ち先細りします。
政府の有識者会議が2021年12月、皇族数の確保について報告書を公表しましたが、その後、議論は停滞していました。自民党の方針が先月末に固まり、各党の見解が出そろいましたので、GW明けから国会での議論がようやく本格化します。
政府有識者会議の報告書では、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧宮家出身の男系男子を養子縁組で皇族に復帰する案が示されています。自民、公明、維新、国民民主は報告書を評価しています。
報告書では、結婚した女性皇族の夫と子に皇族の身分を与えない案となっていますが、立憲民主党は夫と子に皇族の身分を「付与する案」「付与しない案」の両論を併記し、詳細な比較検討が必要との立場です。
養子縁組案についても、現実的に養子の対象となり得る方がおられるのか、旧宮家の子孫を養子にしようという現宮家があるのかなど、慎重な意向確認が必要です。
いずれにしても、国家千年の計に関わるとともに若い皇族方の人生設計にも直結するテーマですので、慎重かつ丁寧に与野党協議を進めなければなりません。私は党の責任者としてこの協議に臨みます。
度重なる舌禍によって川勝平太前知事が辞職したことに伴い、静岡県知事選挙が実施されます。立憲民主党は、国民民主党や連合とともに鈴木康友・前浜松市長を推薦しました。ライバルは自民党推薦の元副知事です。
鈴木氏は松下政経塾の同期生。「ノダッチ」「ヤッチャン」と呼び合う同志中の同志です。衆院議員を2期経験した後、政令市・浜松の市長を4期務めました。行財政改革や産業振興などの実績は抜群です。
告示日の9日は、西部地区の出陣式でマイクを握りました。26日の投開票日まで全力で応援し、3補選全勝の勢いを持続したいと思います。