詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1260 『被災3県と1都3県を想う』

2021/03/08

  あの3月11日がまた巡って来ました。昨年はコロナ禍により中止した政府主催の追悼式が、東日本大震災から10年となる今年は規模を縮小して開催されることになりました


  がんばっぺ、福島。


  まげねど、宮城。


  がんばっぺし、岩手。


  それぞれの被災地で、力を合わせて復興をめざしてきた10年の歩み。振り返ればどなたの心にも、様々な思いが去来しているのではないかと想像します。


  私は2011年の全国総合文化祭で、福島の高校生たちが演じた創作劇の中の言葉が忘れられません。


「福島で生まれて、福島で育って、福島で働く、福島で結婚して、福島で子どもを産んで、福島で子どもを育てる。福島で孫を見て、福島でひ孫を見て、福島で最後を過ごす。それが私の夢なのです。」


  果たしてこの夢が叶えられているのか、政治に携わる者として、この機会に改めて思いを致さなければなりません。


  その被災地も含めて日本中が直面している国難は、まだ収束の目途が立ちません。新型コロナウイルス対策に関する首都圏1都3県の緊急事態宣言は、当初の期限(3月7日)通りに解除されず、再延長されることになりました。


  新規感染者数の減少の鈍化や医療供給体制を踏まえれば、やむを得ない判断です。が、一日千秋の思いで解除を待っていた人たちは、たまったものではないでしょう。


  昨春も今回も再延長となりました。期限の設定も期限内の取り組みも、甘かったと総括せざるをえません。政府がこれまで進めてきた経済と感染対策の両立は、結果的には感染抑制が不徹底となり、社会経済活動の制約を長期化させています。そして、国民生活や経済により深刻な影響を与えています。


  2020年のわが国の国内総生産(GDP)の成長率は通年でマイナス4.8%でした。世界中の国々がマイナス成長に転じた中、ベトナムは世界でトップクラスのプラス2.9%成長でした。ベトナムは初動から感染防止と経済活動の制限を徹底し、早期に感染の封じ込めに成功したからでした。


  昨年10月、菅総理は初の外遊先としてベトナムを訪問し、首脳外交を行っています。同国のコロナ対策をなぜ学んでこなかったのでしょうか。総理の危機管理下における適時適切な判断力とメッセージの発信力の欠如が、コロナ禍で露呈しています。


  同様に現在の千葉県のトップも、他の都道府県知事と比べると明らかに見劣りします。3月4日から千葉県知事選挙が始まりましたが、災害対策や感染症対策で対応力があり、危機管理能力のある人を選んでいただきたいと思います。私が応援している候補者は、太鼓判を押せる人物です。


  

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