かわら版 No.1056 『代表質問』
2016/10/03臨時国会が始まりました。論戦の火蓋を切る民進党を代表しての質問は、私が務めました。本来ならば、蓮舫代表が先陣を切るべきところですが、新代表は参議院議員ですので、衆院の代表質問には幹事長が立つことになったからです。
本会議で質問や討論をする時、私はいつも原稿を持たずに登壇してきました。議場の雰囲気を見ながら、臨機応変にアドリブを入れるためです。しかし、今回は自分のスタイルを捨てました。野党第一党として国民目線で安倍政権を厳しくチェックするとともに、地に足の着いた提案をしっかりとするために、事前に原稿をつくり本番はそれを読み上げました。不慣れな形式に挑んだ上、思ったよりも老眼も進んでいたので、結構苦労しました。持ち時間は40分。39分56秒と時間内で終えました。
災害復旧・復興については、住宅再建等加速化のための被災者生活支援金増額、用地問題解決の迅速化などを含む「復興加速4法案」を提案しました。財政健全化目標を堅持すべきという立場から、目標や計画の策定、手段を法定化する「財政健全化推進法案」を提案しました。尖閣諸島周辺における中国当局及び中国漁船の活発な活動などを踏まえて、わが国の領域に対する不法行為に適切かつ迅速に対応し、領土・領海を守るための「領域警備法案」も提案しました。
安倍政権が今国会において最優先と位置づけるTPPについては、しっかり情報開示すること、拙速な審議にしないこと、強引な採決は決してしないことを強く求め、釘を刺しておきました。2月の予算委員会で総理と論戦した因縁のテーマである身を切る改革、議員定数削減については、10削減では少な過ぎなので、さらなる削減を協議しようと呼び掛けました。
金融、中小企業対策、税制、外交・安保、象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉なども取り上げました。これらのテーマを通じて、24の提案をしました。しかし、残念ながら、総理は正面から受け止めようとはせず、はぐらかした答弁に終始しました。参院本会議における蓮舫代表の質問に対しても、同様の態度でした。
先週末からは衆院予算委員会の質疑が始まりました。一問一答形式の質疑なので、はぐらかしや逃げは通用しません。論客を次々と立て提案型の建設的議論も心掛けつつ、精鋭を選抜し鋭く厳しく追及もしていきます。参院予算委では、蓮舫代表が手ぐすねを引いて待っています。