かわら版 No.925 『戦友たち』
2013/10/28野田内閣のもとで官房長官を務めた前民主党衆議院議員の藤村修さんが、10月初め政界を引退する記者会見を行いました。
藤村さんと私は、1993年衆院選に日本新党から立候補し初当選した同期生です。以来20年間にわたり、自民党に代わって政権を担える政党づくりをめざして、共に頑張ってきた同志中の同志です。
482日間、政権の要としての激職を見事にこなしてくれました。実直で責任感の強い彼がいてくれたからこそ、社会保障と税の一体改革や尖閣の国有化などの困難な課題に道筋を付けることができたと思います。
昨年末に落選された後も、総支部長として夏の参院選や地元地方選で汗をかいてこられました。一区切りついたということで勇退を決意されたようです。
実は、会見をされる少し前の9月下旬、2人だけでしみじみと大好きな熱燗を傾け合いました。その時、藤村さんが突然に「20年間本当にお世話になりました」と、頭を下げられました。突然の事で面喰らってしまい、気のきいた言葉も見つからないまま、万感の思いを込めて「こちらこそ大変お世話になりました。ご苦労様でした」と、申し上げました。
今後は、遺児支援団体「あしなが育英会」の副会長として、アフリカなどの遺児支援に尽力するそうです。藤村さんもまだ63歳、「まだ十年ひと仕事できる」と、目を輝かせていました。
10月23日には、今夏政界を引退された加賀谷健・前民主党参議院議員の「ごくろうさん会」がありました。
加賀谷さんと私は、1987年の千葉県議選初当選組です。加賀谷さんは千葉市選挙区で民社党から、私は船橋市選挙区で無所属で出馬しました。当時の県議会の構成は、自民党ばかりでした。2人の出会いと連携が、千葉県における非自民政治勢力の結集の一助となったと自負しています。
加賀谷さんは、県議を5期務め、新進党や民主党の県連幹部を歴任されました。そして、6年前の「逆転の夏」の参院選で民主党から千葉県選挙区で立候補し、見事に当選を果たされました。野田内閣では、総務省や内閣府を担当する大臣政務官を堅実に務めました。約四半世紀にわたり、政治行動を共にしてきました。頼りになるナイスガイでした。
藤村さん、加賀谷さんとかけがえのない戦友たちが勇退しました。彼らと苦楽を共にすることができ、とても光栄に思います。ただし、お2人とも現状の政治に満足しているはずはありません。これからも大所高所からご指導いただきたいと思いますし、彼らの志をしっかり引き継ぎ、日本再生、党の再生に全力を尽くしていく決意です。