かわら版 No.913 『大忍』
2013/07/29参院選千葉選挙区において、私の盟友である「長浜ひろゆき」候補は何とか当選させていただくことができました。482日間続いた野田内閣は巡り合わせとはいえ、困難な課題ばかりに直面しました。その中でもとりわけ大きな課題であった「社会保障と税の一体改革」と「尖閣諸島の国有化」を担当した官房副長官が、長浜氏でした。決して目立とうとはせず、黙々と仕事をこなす、私が最も信頼している政治家です。2人3脚で再スタートすることができ、ホッとしています。
一方で、全国レベルで選挙結果を見ると、自民党の圧勝で終わり、民主党は惨敗でした。暫くは安倍政権の天下が続き、わが党は雌伏の時を耐えていかねばなりません。忍耐というよりも「大忍」の時です。(「大忍」とは、松下政経塾時代に塾生の寮室にかかっていた松下幸之助塾長直筆の書で、大きく耐え忍ぶ意)
昨年末の総選挙で敗れ、総理の座を辞した直後に、ある動植物の生態に詳しい方が私の慰労会を開いて下さいました。その席上、お聞きしたエピソードを忘れることができません。
その方の庭にミツバチが巣をつくったので、おいしいハチミツができるのを楽しみにしていたところ、スズメバチに巣が襲われてしまい楽しみがなくなってしまったと嘆かれました。そして、世界中どこでも体も大きく毒性の強いスズメバチの方がミツバチよりも強いけれど、ニホンミツバチだけがスズメバチに勝つことがあると教えて下さいました。それは、小さなミツバチたちが体を寄せ合い、こすり合いしながら高温をつくりだし、熱に弱いスズメバチを撃退することがあるのだそうです。ミツバチも高温は辛いけれど、団結して耐えて、大きなスズメバチを退治するそうです。
私は、ニホンミツバチだけが団結してスズメバチに勝てるということに感動するとともに、意気消沈していた私に、さりげないエピソードを通じて民主党の団結をアドバイスして下さったその方のご配慮に心から感銘しました。
白鵬は大変立派な横綱ですが、彼ばかりが勝ち続ける大相撲は緊張感がありません。ライバル力士が抬頭して面白みも増すでしょう。民主党もカド番ですが、皆で懸命に四股を踏んで鍛え直すしかありません。