かわら版 No.894 『始動』
2013/01/21年明けから地元活動を始めました。財務大臣を1年3か月、内閣総理大臣を1年4か月務めましたので、約2年半は公務優先で船橋に帰れませんでした。したがって、久しぶりの地元活動ですが、「お帰りなさい」「お疲れさまでした」と、温かくお迎えいただいています。ご心配ばかりおかけしたあげく、傷だらけの帰郷となっただけに、皆様のご厚情がひとしお胸に沁みます。
千葉4区において、全国有数の16万票を超える圧倒的なご支持を頂戴し、次点となった自民党候補に対してダブルスコア以上の差をつけることができました。しかし、政党名を書いていただく比例区選挙においては、民主党の獲得票は約7万票にとどまりました。すなわち、私へのご支持の大半は、民主党支持者以外だったことになります。確かに、当選を果たせたことは誠に嬉しい限りですが、政党人としては複雑な思いです。
今年は、3月に千葉県知事選挙。6月に船橋市長選挙。7月には参議院議員選挙が予定されています。特に、夏の参院選においては、私へのご支持が党へのご支持に結びつくように努めていく決意です。
安倍政権も動き始めました。総じて、「アベノミクス」に対する期待が強いようです。株価や為替など市場も好感しています。まだ実体経済が改善されたわけではありませんが、景気回復のムードが漂うこと自体は良いことです。野党になったからといって、何でも批判するつもりはありません。
ただし、長期金利が気になります。官邸執務室には、内外の各種マーケットの動きが表示されるボードがあります。私が総理在職中に最も注視していたのは、国債金利の動向でした。景気対策はもちろん必要ですが、財政規律への配慮を決して忘れてはなりません。安倍政権には、国債市場に対しても細心の注意を払ってほしいと思います。