詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.904 『党首討論』

2013/04/22

  英国のキャメロン首相は、年齢は若いのですが、威風堂々とした素晴らしいリーダーです。私は総理在任中、5回会談をしていますが、日・EU経済連携協定交渉などについて最大の理解者でした。


  そのキャメロン首相が昨年4月に訪日され、日英首脳会談が行われました。そして、会談の後、総理公邸和室において夕食会を開きました。日本酒を酌み交わしながら、ざっくばらんに意見を交換しました。そのやりとりの中で、ちょうど翌日に党首討論が予定されていましたので、クエスチョン・タイム(QT)の先輩国としての助言を求めました。英国のQTには歴史があります。今も、毎週水曜日12時~12時半にいわゆる党首討論が行われています。


  キャメロン首相は、3つのことをアドバイスしてくれました。


  第一に、バナナを食べてスタミナをつけておくこと。


  第二に、討論の直前に砂糖入りの甘い紅茶を飲み、気持ちにゆとりをもつこと。


  第三に、討論の最後は、相手に反撃する自分の発言で終わらせること、でした。


  要は、体調、気分、技術の3点にわたる指摘でした。それ程次元の高い助言ではありませんでしたが、キャメロン首相の友情に感謝し、3つのことを順守しました。


  結局、私は、自民党の谷垣総裁と2回、安倍総裁と1回、公明党の山口代表と3回、みんなの党の渡辺代表と1回、党首討論を行いました。その評価は、皆様に委ねます。


  先週17日、安倍政権が誕生して初めての党首討論が開催されました。海江田民主党代表には、キャメロン首相の助言を前日にそっと耳打ちしておきました。初陣だったので、少し緊張していたように思います。日本維新の会の石原代表もみんなの党の渡辺代表も、まるで与党のような討論だったので、その2人に比べれば、丁々発止できていたように思います。


 

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