かわら版 No.1413 『最終盤の攻防』
2024/06/17通常国会の会期は、国会法で150日間と定められています(延長は1回まで可能)。今国会は1月26日に召集されましたので、6月23日が会期末となります。今週はいよいよ最終週となりますので、与野党の攻防もピークを迎えます。
まずは、6月17日(月曜)に開催される衆院決算行政監視委員会。総理も含めて全閣僚が出席し、TV中継も入る最後の委員会質疑です。立憲民主党のトップバッターは、私が務めます。「政治とカネ」を巡る問題に対する岸田総理の政治姿勢を厳しく追及します。
政治資金規正法改正案の審議時間は、衆院では僅か13時間5分でした。私は志願して政治改革特別委員会に入ったのですが、残念ながら出番なしで衆院を通過してしまいました。その悔しさをぶつけ、今国会の総決算にするつもりです。
岸田VS野田は、今年に入って4回めです。衆院予算委員会集中審議で2回対戦しました。16年ぶりに開催された衆院政治倫理審査会でも激突しました。半年の間に時の総理に対して何度も論戦を挑む機会に恵まれました。今後も倒閣の先陣を切っていく覚悟です。
次に、6月19日(水曜)には党首討論が約3年ぶりに開かれます。岸田文雄政権下では初めての開催です。泉健太・立憲民主党代表も初陣です。次期衆院選を強く意識する中の終盤国会という局面ですから、討論の成り行きによっては内閣不信任決議案提出の契機となるかもしれません。
党首討論は平成12(2000)年に国会審議の活性化の観点から、英国議会の「クエスチョンタイム(QT)」を参考に導入されました。トップ同士が大局的な見地に立って議論を交わすことは重要なはずですが、約四半世紀経過し、残念ながら形骸化しつつあります。
私が総理大臣の時は(参院で野党が多数を占める)「ねじれ国会」でしたから、与野党の一致点を見い出すために積極的に党首討論に応じました。谷垣禎一・自民党総裁とは3回、丁々発止の議論をしました。ケミストリー(相性)が合う人だったので、嚙み合った討論になりました。安倍元総理とは「火花散るような真剣勝負」が出来ました。岸田VS泉にも堂々の論戦を期待したいと思います。
6月20日(木曜)からは首都決戦、東京都知事選挙が始まります。私は、蓮舫さんの出陣式でマイクを握る予定です。先日、誰よりも早く彼女の「7つの約束」の説明を受けました。素敵な笑顔で楽しそうに夢を語ってくれました。
私は、新しい東京の構想も良かったけれども、明るく爽やかに未来を語る姿勢はもっと良かったと感想を述べました。蓮舫さんは首に青筋を立てて詰問する「仕分けの女王」のイメージが強いのですが、彼女の真骨頂はキラキラと瞳輝かせ未来を語る姿です。ステルス作戦で現職を応援する自民党は、蓮舫さんを革新扱いしていますが、「赤いきつねと緑のたぬき」の戦いではありません。