詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1407 『補選を終えて』

2024/04/30

  衆院補欠選挙(4月28日投開票)の結果が出ました。お陰様で、立憲民主党公認候補がトリプル補選で全勝することができました。


  東京15区は9名が立候補する乱戦となりましたが、前江東区議の「酒井なつみ」さんが頭一つ抜け出し逃げ切りました。看護師の経験を有し、助産師資格を持つ初めての国会議員の誕生です。医療、保健、福祉、子育て、介護等で専門性や経験を生かしてほしいと思います。


  旧安倍派領袖の後継者との一騎打ちとなった島根1区は、元職の亀井亜紀子さんが勝利しました。私も「(自民党は)説明責任を果たさない。税金を払わない。処分は甘い。保守王国である島根から流れを変えよう」と、訴えました。王国に風穴があきました。


  自民党裏金議員の辞職に伴い実施された長崎3区補選では、前職の山田勝彦氏が維新の候補者に圧勝しました。「金権政治」にピリオドを打ち、国民の声で動く政治に変えていく担い手に、堂々の結果で選ばれました。


  立憲が都市部でも地方でも自民党批判票の受け皿になれたことは、党勢拡大の弾みになります。しかし、「勝って兜の緒を締めよ」です。慢心せずゴールデンウイーク明けからの国会活動に臨みたいと思います。


  後半国会の最大の焦点は、裏金事件の再発防止のための政治資金規正法改正に向けた議論です。衆院では4月11日に「政治改革に関する特別委員会」を設置しましたが、ずっと開店休業でした。立憲も含めて各党の改正案は出揃っていたのですが、80人超の裏金議員を抱える自民党だけが案をまとめられずにいたからです。


  ようやく4月26日、政治改革特別委が始動し各党が意見表明しました。政治への信頼を失墜させた自民党が、本来ならばまっ先に抜本的な改革案を示し他党の賛同を求めるのが筋です。ところが、最も遅いタイミングで最も改革の名に値しない案を、自民党は示しました。


  私は志願して特別委に入り、短い首を長くして審議を待っていました。それだけに自民党の考え方を聞いて、怒りが込み上げてきまた。「顔を洗って出直してきやがれ。すっとこどっこい」と、思わず叫びたくなりました。


  各党は政治家に会計責任者と連座して責任を負わせる方向で一致していますが、自民は「いわゆる連座」と称する実効性のないものでした。総じて、抜け道だらけのザル法です。野党各党が求める企業・団体献金の廃止や制限についても、具体策なし。自由に使える数十億のカネを生み出す政策活動費も手付かず。


  不戦敗も含めて補選を全敗した自民党は、裏金事件に対する国民の厳しい審判を厳粛に受け止め、猛省すべきです。そして、GW明けからの審議では、野党各党の主張に真摯に耳を傾けるべきです。改革に背を向けたままの自民党と私たちは妥協するつもりはありません。政治資金規正法の抜本改革を強く迫るのみです。


  

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