かわら版 No.1240 『党務』
2020/10/05立憲民主党の最高顧問になりました。党のあり方について大所高所から意見具申をする役割です。以下のことを念頭に置いて、責任を果たしていきたいと思います。
第1は、党のガバナンスについてです。多種多様な人材が集まることは、本来、組織にとって大きな武器です。「多様性を認め合い、困ったときに寄り添い、お互いさまに支え合う社会」の実現を綱領に掲げて結党しましたので、なおさら多様性を活かした組織にしなければなりません。
かつての民主党も、多様な人材が集まっていました。しかし、決めるべき時に決められなかったり、決まったことに従わない人がいたり、多様性はバラバラ感を増幅しただけでした。その猛省の上に立ち、熟議を経て結論が出たら、一致結束して行動する政治文化を築かねばなりません。その愚直な繰り返しと積み重ねが、じわじわと信頼を醸成すると信じています。
第2は、選挙準備の加速化についてです。前回総選挙からちょうど3年経過しました。いよいよ衆院議員の任期も残り1年です。この限られた期間中、いつ新総理が解散するのかはわかりませんが、戦う備えは万端整えておかねばなりません。
立憲民主党は9月29日、次期衆院選の小選挙区の公認候補として、現職(私も含めて)と新人・元職を合わせて167人を内定しました。衆院の定数は465ですから、その過半数は233。政権交代を目指す以上、候補者をもっと擁立しなければなりません。
加えて、野党間の候補者調整も急務です。菅内閣の約60%の支持率に連動して、自民党の支持率も約40%へと上昇しました。一方、7年8か月ぶりの首相交代の陰に隠れて、150人規模の合流新党の支持率は数%程度です。政党支持率で大きな開きがある上に、自民は強固な基盤をもつ公明との連合軍で戦います。野党がバラバラに挑んでも、到底太刀打ちできません。
立憲民主党千葉県連でも最高顧問に就きました。千葉県は13の小選挙区がありますが、3年前の総選挙で自民を破ったのはわずか千葉4区だけでした。千葉は神奈川、山梨と同じ南関東ブロックですが、神奈川県は菅総理が誕生しましたし河野太郎、小泉進次郎といった人気閣僚もいます。神奈川で自民の勢いが増すのは必至だけに、相当に千葉で頑張らなければなりません。千葉県においても、野党間の候補者調整は極めて重要です。
与党対野党の一騎打ちの構図を各小選挙区でつくること、そのために汗をかきたいと思います。但し、僅差の戦いになりそうな後輩たちの選挙区が最優先です。他の野党も比例票を考えると小選挙区で候補者を出したいでしょうから、棲み分けが必要になります。自分にとっては苦しい選挙になるかもしれませんが、千葉4区については他の野党も自由に候補者を出せる選挙区になることも覚悟しています。
それでも、自民党に勝つべく全力を尽くします。