かわら版 No.1191 『共同会派の結成』
2019/09/20台風15号により、千葉県では広範囲で甚大な被害が発生しました。停電や断水が長期化し、市民生活に大きな影響を及ぼしました。災害対応の司令塔であるべき森田知事を筆頭とする県の初動の遅れや混乱など、厳しく検証しなければなりません。
しかし、まだ暫くは早期復旧にむけて、国・県・市がしっかりと対応することが重要です。被害を受けた道路や農地などを地方自治体が復旧する際、国からの補助率が引き上げられる「激甚災害指定」を含め、県選出国会議員の1人として最大限の取り組みを政府に求めていきます。
災害対策や防災も10月4日に召集される臨時国会の重要なテーマとなりますが、その国会開催を間近に控え、野党3党派が共同会派を結成することとなりました。
9月19日、枝野幸男・立憲民主党代表と玉木雄一郎・国民民主党代表、そして、社会保障を立て直す国民会議の代表である私による3党派の代表会談が開催されました。そして、様々な課題について最終調整を行い、衆参で共同会派をつくることで一致しました。その直後に各党派の代表や幹事長などで構成される「会派運営協議会」を開き、会派名や人事などの細目についても正式合意することができました。私が所属することになった衆院の共同会派名は「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」です。
枝野代表は93年に日本新党から衆院選に立候補し、初当選した同期生。野田内閣では経済産業大臣を務めていただきました。非自民で長年にわたり苦楽を共にしてきました。玉木代表には私が民進党幹事長の時に、幹事長代理としてサポートしていただきました。今でも定期的に意見交換する間柄です。
だから両者をつなぎ、時には近親憎悪から険悪になりがちだった両党の接着剤となるべく、私なりに全力を尽くしてきました。このたびの新会派の結成は、その甲斐があったなと感慨無量です。
でも、まだ通過点に過ぎません。私のめざす目標の到達点は、民主党時代からのバラバラ感という旧弊を払拭し、政権を担える器をつくることです。そのためには、より一層強固な接着剤役を果たさなければなりません。
しかし、それは黒子役に徹することではありません。社会保障や財政の立て直しなど、自民党と競い合える旗印をつくることこそ、チームの結集軸となるでしょう。日本の重要課題を解決するための処方せんづくりを、社会保障を立て直す国民会議のメンバーらとともに、新会派の中で主導していく決意です。旧民主党の再生に甘んじるつもりは微塵もありません。
政権を明け渡して7年。雌伏の時が続いています。大きな代償も支払ってきました。その深い反省の上に立って、政権を狙える非自民の大きな塊をつくらなければなりません。このままでは終われません。