かわら版 No.1130 『離党』
2018/05/07民進党に希望の党が合流する新しい政党・「国民民主党」(呼称・国民党)に、私は参加しません。完全な無所属議員として活動することにしました。今後は、立憲民主党と新党との関係が隔絶したり対立したりしないよう、両党をつないでいく架け橋役を果たしたいと思います。そして、安倍1強政治に対抗する野党が結集する大きな塊をつくっていく決意です。
昨秋の総選挙において民進党は野党第1党であったにもかかわらず、小池都知事率いる希望の党へ合流して戦うことを組織決定したため、民進党公認は認められず私は裸一貫・無所属で立候補しました。当選後、衆議院においては14名からなる「無所属の会」という会派をつくり、国会活動を続けてきました。
一方、党籍は離党していなかったため、民進党の参議院議員や地方議員の皆さんとも政治行動を共にしてきました。今日まで党に籍を置き続けてきたのには、理由があります。私はかつて民進党の幹事長を務め、その前身である民主党では代表も経験したからです。沈没しそうなボロ船になったとはいえ、途中で逃げ出すわけにはいきません。船長経験者として、最後まで見届ける責任がありました。
国民民主党は7日午後に立ち上げ翌日に総務省に届け出る運びですので、民進党が存在する最後の日の7日午前に離党届を提出することにしました。ベテランの域に差しかかってきたそれなりに長い政治家人生ですが、実は、私にとって離党は初めての経験です。
平成5年に衆議院初当選以来、政権交代可能な2大政党制の実現をめざしてきました。非自民の政治姿勢はぶれずに一貫してきましたが、所属政党は日本新党、新進党、民主党、民進党と変遷してきました。但し、それは党の解党や合併によるものであり、自ら選択した政党を離党したことは1度もありませんでした。
どうしても新党への参加に踏み込めなかったのは、野党結集のうねりをつくったり、政権与党に化学反応を惹起させるような展望を見いだせなかったからです。新しい党をつくるという高揚感やワクワク感も感じられませんでした。与野党の攻防がピークに達している時の、院の構成に影響を及ぼす政党・会派の異動は、議会人として強い違和感すら覚えました。とはいえ、新党の船出を妨げるつもりは全くありません。だからこそ、外向けのコメントは今まで控えてきました。今後も新党の前進を温かく見守っていくつもりです。
当面私は、国会においては同様の立場の人が複数いるならば「無所属の会」で引き続き活動します。立憲民主党にも国民民主党にも行けない地方議員も相当数いるでしょう。そういう人たちの受け皿となるゆるやかな政治団体を千葉で設立します。立憲民主も国民民主も参加できる、非自民非共産の各級議員を大きく包み込む風呂敷のような団体です。