かわら版 No.1054 『蓮舫代表』
2016/09/159月15日、民進党として初めてとなる党代表選が行われ、蓮舫参院議員が新しい代表に選出されました。かつて私は、代表選勝利後に「ノーサイドにしましょう、もう」と、訴えたことがあります。しかし、奮闘努力の甲斐もなく、党が割れてしまった苦い経験があります。改めて、新代表の下で一致結束して党勢拡大に努めることを、強く誓いたいと思います。
選挙期間中、蓮舫さんの国籍に関連する問題が浮上し、皆様には大変ご心配をおかけしてしまいました。
蓮舫さんは東京都出身。父が台湾人、母が日本人です。1985年、日本の国籍法が改正され、それまで国際結婚の場合、子どもは父親の国籍しか取得できませんでしたが、両親どちらかが日本人ならば日本国籍を取得できるようになりました。17歳だった彼女は父親と同行して台湾代表処(大使館に相当)に出向き、日本国籍を取得しました。その時、併せて台湾籍を放棄したものと、本人は長らく認識していました。ところが、台湾当局に照会したところ、台湾籍がまだ残っていたことが判明し、改めて台湾の籍を放棄する手続きを行っているところです。
法律違反をしたわけではありません。しかし、本人の記憶の不確かさから説明に一貫性を欠いたことが、混乱を助長してしまいました。この点については、蓮舫さんも深く反省をしているようです。党のリーダーになれば、さらに様々な観点から厳しくチェックされるでしょう。襟を正してもらわなければなりません。
蓮舫さんが参院選に初当選したのは、2004年です。以来、約12年間にわたり、私は彼女と政治活動を共にしてきました。この間、彼女が懸命に日本のために働いてきたことは間違いありません。日本人のご主人と結婚されたので、2人のお子さんも当然日本人です。だから、子どもや若者たちが日本に生まれて良かったと思える国をつくりたいという強い思いが、政治家・蓮舫の原点だと私は確信しています。
資料を丹念に読み込み、現地現場に足を運んで掴み取ったファクト(事実)に基づく質問力は、政界随一でしょう。安倍総理との論戦が楽しみです。
一方、まだ48歳。率直に言って、粗削りな面もあります。当面は、足らざる所は皆で補っていかなければなりません。一見すると鼻っ柱が強そうに見えますが、意外と素直な人柄です。適切な表現ではないかもしれませんが、竹を割ったような「男前」の性格です。だから、たっぷりと伸びしろがあると思います。党のリーダーとして、そして、近い将来には日本のリーダーとして、着実に成長していくでしょう。私も、縁の下からしっかりと下支えする決意です。