詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.990 『2025年に備えた戦い』

2015/03/30

  先の大戦が終わった直後の昭和22~24年の3年間で、約806万人の赤ちゃんが生まれました。いわゆる団塊の世代です。日本の経済を牽引(けんいん)し、流行や文化を創ってきた世代です。


  昨年、この人たちが全員65歳以上の年金受給世代に入りました。社会保障においては支える側から支えられる側に立場が変わりました。これは劇的な変化です。


  その団塊の世代が10年後の2025年には、75歳以上の高齢者になります。長生きすることはいいことですが、75歳頃を境に病気になったり、足腰が悪くなったりする人が増えてきます。1人の人が使う医療費を年代別でみると、ピークは75~79歳です。75歳以上のお年寄り、役所用語でいえば後期高齢者が増えるということは、それだけ医療や介護のニーズが高まるということです。


  75歳を超えると認知症を発症したり、1人暮らしになっているリスクも高まります。併せて、きめ細やかな公的サポートが必要になります。団塊の世代が後期高齢者になる2025年までに、長年住み慣れた地域社会の中で医療、介護はもちろん、見守りや配食といったきめ細やかな福祉のしくみも含めた「地域包括ケアシステム」を急いで整備しなければなりません。


  一方で大切なことは、現役世代や次世代に過重な負担を押し付けるだけでは、「2025年」問題を克服することは困難だということです。子育て支援や教育支援を通じて、これらの世代を後押しすることも忘れてはなりません。このような全世代対応型の社会保障の必要性について、その財源も含めて議論を主導してきたのが民主党です。今後も国・県・市の各級議員がしっかりと連携して、安心して暮らせる社会をつくっていく決意です。


  そして、いよいよ4年に一度の政治決戦が迫ってきました。先述した問題意識を共有している候補者を揃えたつもりです。


  先陣をきるのが「野田たけひこ」。街中で私と一緒に写ったポスターをみたことはありませんか?たまに「今度は息子さんが出馬するのですか」とお尋ねいただき、当惑しています。「たけひこ」は私の3歳年下の弟です。私が老けてみえるのか、弟が認知されていないのか、どちらにしても心配です。


  弟は、自ら進んで前に出るタイプではありません。ただし、請われたらしっかりと受け止めて逃げない男です。今回の戦いは、窮地にある民主党の再生を賭けた戦いでもあり、私が強く要請した経緯があります。だから、私も全力で応援します。

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