詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.938 『NHK経営委員』

2014/02/10

  NHKの経営委員会といえば、公共放送の最高意思決定機関です。そのメンバーとして、昨年末に安倍総理から新たに任命された2人の委員の言動が波紋を呼んでいます。


  まずは、作家の百田尚樹氏。代表作の「永遠の0」は売れに売れ、映画化もされました。小説家としての才能は素晴らしいのでしょうが、ひとたびマイクを握ると…。


  東京都知事選の応援演説で、自分の意見と異なる政治家や候補者を「売国奴」「人間のクズみたいなやつ」と酷評しました。百田氏がどのような政治信条をもとうが、誰を応援しようが、それはご本人の自由です。しかし、異なる意見に対し余りにも狭量過ぎるし、その批判の表現も品性に欠け過ぎではないでしょうか。


  続いては、哲学者の長谷川三千子氏。93年に朝日新聞社で拳銃自殺した右翼団体元幹部を、礼賛する追悼文を書いていたことが明らかになりました。人それぞれメディアに対する好き嫌いの感情はあるかもしれません。しかし、NHKの経営委員ともあろう人が、特定のメディアに対する暴力による圧力を許容するような感覚でいいのでしょうか。


  私は、保守の論客はもっと穏健でおおらかであるべきだと思います。しかし、最近は、偏狭で陰険な傾向が強まっているように思えてなりません。

 

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