かわら版 No.933 『走り』
2014/01/06新年明けましておめでとうございます。
警備上の都合で私自身が街頭に立つことは残念ながら出来ませんが、「かわら版」はしっかりと書き続けていく決意です。本年もご愛読賜りますよう心よりお願い申し上げます。
私が早大に在学していた当時、同学年に瀬古利彦という不世出の名ランナーがいました。彼が花の2区を激走した頃から、私は箱根駅伝の大ファンになりました。今年のお正月は久し振りにじっくりとTV観戦できましたが、新春からしみじみとした感動に浸ることができました。以前は愛校心から母校を熱烈に応援するだけでしたが、最近は喜びと悲しみ、栄光と挫折が凝縮した2日間のレースに、人生そのものを重ね合わせてしまいます。箱根駅伝が人生行路そのものに映ります。そして、死力を尽くして戦う全ての若者たちに、心からエールを送っています。
さて、私がタスキを渡した安倍総理の今年の走りはどうなるのでしょうか。
まさに、アベノミクスの真価が問われる年になるでしょう。円安、株高の基調は続いていますが、民間主導の自律的な好循環を実体経済において実現できるかどうかにかかっています。その成否は、1月24日から始まる通常国会で審議される補正予算、新年度予算、税制、規制緩和、TPP参加問題など、政府が打つ手の良し悪しで決まります。しっかりとチェックしていかなければなりません。
その意味では、野党の存在意義が問われる年でもあります。ねじれが解消され自民党一強時代を迎えた今、補完勢力を競い合っても意味がありません。空理空論を振りかざして何でも反対する抵抗勢力と、現実を踏まえて厳しく政権をチェックする役割とは全く別物です。これらの基本に立脚した国会活動をめざすべきです。
私も前走した経験を生かし、安倍総理の走りをしっかりとチェックしていく決意です。